ついに全国標準化!? 防災のピクトグラムが刷新
ついに、緊急時にもわかりやすい災害避難誘導標識の設置に向けて、防災や注意喚起に関するピクトグラムが全国で標準化されます!
平成28年3月22日に経済産業省より災害種別ごとの避難場所の方角・距離、迅速な避難を可能とする情報を「共通の標識」として設置するため、標識に記載する情報に関するルールを定め、日本工業規格(JIS)において平成28年3月22日付けで制定・改正され、公示されてました。
加えて、内閣府防災と総務省消防庁よりその「共通の標識」となったピクトグラムを全国的に標準化していく取り組みを行うとも発表。2020年の東京パラリンピック・オリンピック開催に向けてより広めていく意向があるようです。
災害の種類によってピクトグラムを制作
今回、よりわかりやすくなったのは「災害の種類」によってデザインが変わった事。
洪水、内水氾濫、高潮、津波、土石流、崖崩れ・地滑り、大規模な火事とよりこれまでよりも事象が異なるものごとに分けて制定されました。
例えば、「高潮」は既にある「津波」と避難方法が類似であるため共通化され、反対にこれまでであれば「土石流」と「崖崩れ・地滑り」は同じデザインのものだったのに対し、事象が異なるために分けて制定されているのが以下画像からわかります。
プレスリリースより引用
避難場所がどの災害に対応しているか明確化
ご存知の方も多いかとは思いますが、これまでの避難場所・避難所は「地震のときには最適だけれど津波のときには避難場所にはならない」など災害ごとに対応できるものが異なります。
※ただし、すべての災害において避難場所として指定されている場所もあるので、近くの避難場所がどの災害のためのものかチェックしておいてくださいね!
そこで、今回からは避難場所がどの災害に対応しているかの表示方法を制定されました。とてもわかりやすく、素晴らしいと思います。私たちは、間違えてしまわないように事前に確認しておきましょうね!
必要な情報を1枚でまとめて表現が可能
これまでは標識ごとに掲げられていたり、情報量が多くぱっとみてわかりづらいということもありました。そこで、これからはこれらの情報を1枚にまとめて表現する事が出来るようになります。
みなさんのお家の近くの避難場所はどの災害に対応している場所でしょうか?
ただ「避難場所だから逃げたらいい」ではなく、「この災害のときはここに逃げよう」と冷静かつしなやかに避難出来るように調べておきましょう!
内閣府防災 防災情報ページ http://www.bousai.go.jp/ 経済産業省「JISZ8210 案内用図記号の改正及び JISZ9098 災害避難誘導標識 システムの制定 」 http://www.meti.go.jp/press/2015/03/20160322004/20160322004-3.pdf
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