意外と知らない?都市部に潜む水の危険性とは

皆さん、大雨の時に側溝の水が増えているのを見たことはありませんか?
もしかしたらそれは、町中が水浸しになる災害の前兆かもしれません・・・。

どうしてこのような水害が起こるかご存知ですか?
川から水が溢れてきた・・・わけではありません。
これは「内水氾濫」によって引き起こされた水の被害なのです。

内水氾濫ってなに??
実は水は2種類に分けられます。
川の水である外水と、堤防で守られた内側の土地(通常、人が住んでいる場所)にある水の内水です。

下水道の排水能力を超えた雨が降って内水の水捌けが悪化し、建物、土地、道路等が水に浸かってしまうことを「内水氾濫」と言います。
コンクリート舗装された道路が増えてきたことや、住宅やビル等の建物が建って空き地が減ったことにより、地表面の水捌けが悪くなったことが原因です。

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(引用元:中部経済連合会

内水氾濫の時にはどうしたらいいの??

それでは、内水氾濫が発生すると具体的にどのような被害が発生するのでしょうか?
いくつか具体例とその対策について紹介します!

(1)床下・床上浸水

1つ目は床下・床上浸水です。
東京都内では、2005年9月4日の豪雨で杉並区と中野区で合わせて3200棟の床下・床上浸水被害が報告されています。
人的被害はありませんが、家屋や自動車が水に浸かってしまうなどの被害がありました。
濡れては困るものについては高い位置に移動する、または、普段から高い位置に置いておく等すると良いかもしれません。

 

(2)アンダーパス構造になっている車道部の冠水

全国各地に、アンダーパス構造になっている車道部はたくさんあって、大雨の時に冠水してしまう個所も少なくありません。
2010年6月4日には茨城県日立市内のアンダーパスが冠水しました。

 

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(引用元:京都市上下水道局

 

アンダーパス部の冠水に車が巻き込まれると車内に閉じ込められてしまい、最悪命を落とすこともあります。
国土交通省のHPに道路冠水注意個所マップというものがありますので一度ご覧ください。
(こちら:http://www.ktr.mlit.go.jp/road/bousai/road_bousai00000001.html)

これを見れば、自動車で道路を走行する時どの個所に気をつける必要があるか一目でわかります。
ここには関東地域しか掲載されていませんが、近くを走るときは参考にしてみてください。

 

(3)地下空間の浸水

道路に溢れている水はその量によっては地下空間に流れ込む可能性があります。
そうなるとどうなるでしょうか?

福岡では1999年6月、大雨による水が博多駅周辺の地下街や地下鉄等に流れ込み、地下室に閉じ込められた方が1名犠牲となりました。
また、犠牲者はいなかったものの、2004年9月には、大雨により東京都渋谷区の地下1階が浸水しましたし、同年10月の台風22号では東京都地下鉄麻布十番駅の地下3階ホームに浸水しました。
大雨のとき濡れないように地下に逃げる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は地下にはこのような危険が潜んでいることを覚えていてください。

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(引用元:国土交通省WEBサイト

最近は地下空間の浸水対策として、各地下空間の管理者が止水板というものを準備して、地下へ水が入ることが考えられる場合には、出入口付近に止水板を設置するといった対策がとられています。
また、内水氾濫そのものを軽減する対策として、雨水貯留槽の建設を予定している所もあります。

一時的・局地的な雨も気をつけよう!

このように、内水氾濫による水の被害は人命にも関わります。
台風接近などによって大雨が予想される場合にはニュース等でも大々的に取り上げられますが、通常の低気圧接近時や夕立のように局地的で一時的な雨の場合は、ニュースでの取り上げられ方も小さくなってしまいます。

しかし、内水氾濫はそのような場合の雨でも十分起こりえます。

いつもの雨だから今回も大丈夫だとは思わず、大雨が予想される、または既に降っている場合は、気象庁が発表している各種注意報・警報や今後数時間の雨の予想等を確認して、
そのとき自分がいる場所に応じてさきほど挙げた行動のような対応ができるように日頃から雨に対する注意を向けておきましょう!

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