気象庁ワークショップ「経験したことのない大雨 その時どうする?」

皆さんはこれまで、防災に関する講習会や勉強会等に参加された経験はありますか?

近年、様々な自然災害が起きる中、住民の方々に防災の知識や意識を身に付けていただこうと、自治体が気象や防災の専門家をお呼びし講演会を開催したり、授業の中で防災に関することを学ぶ時間を取ったりしている学校もあります。
このような防災教育を行う際の一つの教材として、気象庁ではHP上にワークショップの運営マニュアルを掲載しています。今回はこのマニュアルについて紹介します。

 

気象庁ワークショップマニュアルとは

気象庁HPには、気象庁ワークショップ「経験したことのない大雨 その時どうする?というタイトルでワークショップの運用マニュアルを掲載されています。

このマニュアルの特徴としては「能動的な学習によって、防災について学ぶことができる」ことです。
講演会のように一方的な話を聞くだけではどうしても受け身の姿勢になりがちですが、このワークショップでは自ら考えながら学び、そしてディスカッションをしながら進めるため、主体的に学ぶことができます。

 

ワークショップの流れ

それでは、ワークショップの流れについて説明します。
図-1はワークショップの概要を絵で表しています。このワークショップは2部構成になっています。

図1
図-1.ワークショップの概要

まず前半には専門家による座学を行います。この座学では、大雨によって引き起こされる様々な災害、地域の災害リスクを確認する手段、そして防災気象情報の種類とその入手方法等を紹介します。
そして、後半では参加者はグループに分かれてもらいます。
ここでは座学で得た知識を活かし、与えられた情報を元にどの経路で避難すべきか、グループ同士で話し合いながら決めていただき、最後に班ごとに発表します。

 

それに対して専門家がコメントをすることで、参加者の方々には何が良くて何がいけなかったのか考えていただくことができます。

 

このワークショップの特徴としては、解説者と参加者が近い距離で、質問を交えながら進めるわかり易い解説があること、少人数のグループに分かれ、様々な意見をまとめて対応を考えるグループワークがあることなどが挙げられます。

 

そのため、ワークショップを進める上で、専門家がいることが好ましいですが、知り合いに専門家がいないという方は、進行役のファシリテーターだけでも構いません。
なぜなら、このワークショップマニュアルにはかなり細かくセリフが書かれており、このセリフを読むことでスムーズに進行することができるからです。

 

また、専門家のコメントの部分においても、コメントのポイントが書かれているため、このポイントに沿ったコメントをすれば、非専門家の方でも適切なコメントをすることができます。

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平成25年度に東京や大阪など6箇所で実施したワークショップの参加者アンケートによるとワークショップに参加する前後で安全知識や防災対応力が大きく上昇するという結果がでています。

 

また、この運営マニュルは、小学校高学年から一般の方までを対象としたワークショップの準備、実施を効率的に行うことができることを目的に作成されています。

これまで防災教育を行ってきたけどこのマニュアルを使用したことがない方や、防災教育に興味があったものの、どうやったらいいかわからなかった方、これまで防災教育に興味がなかったけど、この記事をきっかけに防災教育に興味を持ってくださった方など、様々な方に利用していただければと思いますので、興味がある方はぜひ活用してみてください。

 

※本記事に使用されている写真・図は全て気象庁ホームページの「気象庁ワークショップ「経験したことのない大雨 その時どうする?」

(URL:http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jma-ws/index.htmlから引用したものです。また記載内容には一部筆者の個人的な意見も含まれています。

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