9カ国の防災リーダー26名が集結!各国を巡る1ヶ月間

世界各国で地震や水害、津波など様々な自然災害が起きている。

これまで考えられなかった異常気候など地球の状況はさらに悪化し、この大自然が猛威を振るい、私たちに大きな被害をもたらすともいわれている。

 

そんな中、さまざまな災害を経験した国である9カ国(日本、フィリピン、マレーシア、インドネシア、カンボジア、タイ、インド、ネパール、ミャンマー)から次世代を担う18〜35歳の防災のリーダーがフィリピンに集結した。
そして日本からは私、防災ガール代表の田中美咲と、他団体の3名が選出された。

 

それぞれの思いを胸に活動をしている各国のリーダー

どうにか人の助けになりたい — カンボジアのリーダー
自分にできることはないか — ネパールのリーダー
同じことを繰り返したくない — 日本のリーダー

 

 

 

 

共に暮らしながら各地をめぐる1ヶ月

2017年10月は1週間のフィリピンでのプロジェクトの立ち上げやプロトタイピングの研修。そしてその次の1週間はそのまま日本に渡り東京と仙台での地域コミュニティや関係者の巻き込み方についての研修。そして一度アクションプランを考えるため間を置いて、来年2018年にさらに1週間インドネシアでの再構築・ブラッシュアップの時間が作られている。

私たち防災のリーダーにはこのプログラムを経て、各自アクションプランを設計し、実際に行動に起こすことが求められている。

 

 

この機会を作ったのは、JAPAN FUNDATION(国際交流基金)と各国の防災やゲームデザインなどのプロフェッショナルたち。これからの防災のリーダーたちが生み出すアイデアがこれからの世界を救うと考え、今回が4回目の開催とのこと。

 

Hope and Dream = HANDs! 
プログラムのタイトルは「HANDs!」と名付けられている

 

朝ごはんを食べ、8:00から22:00まで座学やグループワーク、フィールドワークを繰り返し思考を深めていく。そして各国混ざり合ってドミトリーで暮らし、お互いの防災への携わり方や考え方を日々共有し刺激し合う。

同じ目的や経験のある人が集まり暮らしながら切磋琢磨するかたちは、ここから日本にさらに浸透してくるであろう「Co-Living」の概念に。さらに移動を伴うものは「Co-Traveling」といえるような面白い設計となっている。

 

 

防災を根付かせる3つの思考

このプログラムで起用している考え方は3つ。

①関係者をまきこむ「風・水・土」
②個を深く考え問題解決する「デザイン思考」
③社会や世界など大きな枠組みから問題解決する「システム思考」

フィリピンでの1週間はこの考え方をベースに全てが設計されている。

 

その中でも、防災ガールでも以前取材させていただいたNPO法人プラスアーツで考えられた「風・水・土」という考え方を紹介する。

 

プラスアーツに聞く!「楽しく学ぶ防災」の仕掛け方

 

 

関係者をまきこむ「風・水・土」

プロジェクトや地域に新たなアイデアを根付かせるためには3タイプの人が必要であり、それぞれ役割が違うというもの。

 

風:新たなアイデアや手法などの「種」を生み、水・土の人に伝える
  コンサルティングやNPOやスタートアップ
水:風が生んだ「種」を地域に根付かせるためにそこに水を与える
  地方公務員、先生などがそれに担当することが多い
土:さらにその種が大きくなるために必要なのは地域で暮らす方々

 

良い種が出ないとどんなに水や土がよくても育たない、いきなり土に種を入れても育ちにくい、水をあげすぎると根腐れしてしまう。それぞれが作用して地域に根付いていくというのがこの考え方である。

 

また、デザイン・システム思考に関してはこれまでも多くの文献があるため、ぜひこちらを読んでいただきたい。

 

システム×デザイン思考で世界を変える 慶應SDM「イノベーションのつくり方」 前野隆司 (著)

 

DAY4を終えて…感想

まずはすごく疲れました…

朝から晩まで休憩ほとんどなくぶっ通し&湿度が高く気温も暑い気候に体力と気力が持っていかれています。そして慣れない英語での勉強に必死。

ただ、何より刺激的なのは各国のリーダーたちがそれぞれ各国で自分の信念を持って活動していることを聞けること。

 

 

ネパールでの災害の時に1000人規模のボランティアチームを立ち上げて、今もなお活動している方とはチームマネジメントについてを。農家や建築からの目線での防災へのアクションを起こしているその決断の経緯や真髄を。難民キャンプで生まれ育った子からはその経験と今の活動につながる思いを。タイで暮らす若きムスリムのリーダーは平和構築への思いを。

そして、真剣な人を笑わないことや、間違えてもいいからチャレンジする前のめりな姿勢、自分の意見をもって日々を過ごすこと、それが日本にはまだまだ少ないなと思い返しました。(まずは自分からがんばる!)

各国の20-30代のリーダーたちの視点が日本の防災のプレイヤーと全然違うので刺激になりとても面白くて、あふれるくらい吸収しています。これからフィリピンの残りの日程を過ごしたら日本。

 

 

彼ら彼女たちにとって災害大国日本はどう映るのだろう。

Writing:田中美咲

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