世界防災フォーラムに登壇しました

防災は大切です。

― しかし、「日常」のなかに、「非常」のものを入れると、途端に私たちは他人事になってしまう。「非常」のものは「非常」でしかなく、それがどんなに優れていたとしても、私たちの「日常」の延長線には入ってこない。

これが、私たちが考える「防災」が浸透しない理由のひとつです。

 

そうなのであれば、「日常」のツール・モノ・思考が自然に防災になっていればいい。
現代においては、私たちが日頃手にしているスマートフォンやパソコンの中にある情報やタイムラインにならぶテキストたちだって、そのひとつになりうるのかもしれません。

たとえば日本で2,800万人が使っているFacebookは、東日本大震災を経て、オンラインでのコミュニティのチカラを信じ、防災、そして災害時の復旧復興に取り組んでいます。

「あたらしい防災」を提案しつづける防災ガールは、そんな未来の防災の可能性についてFacebook Japanさんとお話する機会があり、このたび「世界防災フォーラム」に登壇者としてプレゼンする機会いただきました。今回はその様子をお伝えします!

 

(夜に差し掛かる最終タームにも関わらずこの参加者数…!)

 

数ヶ月前から準備をさせていただくなかで知ったのですが、実は私たち防災ガールは誰に教わるわけでもなく、Facebookを使い倒しております。(Facebook japanの中の人が知らない機能まで!)

私たちにとってFacebookはコミュニケーションツールでもあり、メールの代わりでもあり、チームビルディングに必要なものでもあり、情報共有やタスクの進行、ミーティングに際したやりとりなど全てに関わる重要なツールです。つまり、もはや私たちにとっての「インフラ」と言っても過言ではありません。(笑)

設立から4年、さまざまなひとを巻き込んで実施してきたこれまでのプロジェクトはFacebookがなければ遂行できなかったでしょう。

そして私たちはプロジェクトを運用していくなかで、どう使えばオンラインで繋がり、強みを活かしていけるのかを身をもって体感してきました。

そんな経験が「激アツ」だ、ということで、今回お声がけをいただいて登壇につながりました。

 

というわけで、仙台で行なわれている世界防災フォーラムに。
今回は、すずかとまなみが参加してきました!

 

40以上の国と地域から900人以上が参加しているという「世界防災フォーラム」。これまではスイスのダボスで開かれていたということもあり、世界各国から防災について取り組んでいる方々が集い、未来の防災についてを考えていく場となっています。

世界防災フォーラム/防災ダボス会議@仙台2017

 

登壇スライドが英語であることは作成時に聞いていましたが、会場を訪れてみると展示物もすべて英語。国際的な雰囲気に若干戸惑いを隠せません
(と同時に、世界にはたくさんの防災を研究し、活動している人がいると知って感慨深い…)

 

 

 

 

さて、私たちが登壇させていただいたのは、Facebook Japanさんが主催のセッション。
タイトルは『「ソーシャルプラットフォーム」の活用で進化する「防災」』です。

 

まずはFacebook Japanの下村さんから、Facebookにおける防災・災害対策機能の紹介が行われました。

Facebookでは、今後10年間で「コミュニティづくりを応援し、人と人がより身近になる世界を実現する」というミッションを発表しています。
これまでのミッションである「人と人との繋がりをサポートし、よりオープンで繋がった世界を実現する」というものでは、まだまだ世界は分断したままであるという創業者マーク・ザッカーバーグ氏の想いによるものです。

 

 

そのミッションを達成するには、たとえば​「近しい人々や大事に思う人々と繋がるだけでなく、異なる見解を持った新しい人々と繋がること」、​「家族や友達といった近しい人からのサポートだけでなく、コミュニティからのサポートも必要だ」と考えているそう。

登壇されている下村さんは、中学生の頃に阪神・淡路大震災で被災した経験を語り、防災に対してもSNSプラットフォームができることが必ずあるということを訴えました。

 

その一例として、今Facebookに搭載されている「災害支援ハブ」の紹介も。
これはもともとインターンとしてFacebookに参画していた日本人エンジニアの声から実装が決まったそうです。

Facebookに新しい機能「災害支援ハブ」って何?

 

 

Facebookでは、災害支援ハブのツールによって、人々を危害から守り、危機的状況から救出し、​その後の復興に向けて協力するコミュニティづくりに活用してほしいと考えているそう。みなさんも台風の時などに使ったことがあるのではないでしょうか。

 

(災害支援ハブの画面例)

 

 

続いて防災ガールからは、団体の概要とともに、Facebookを通じておこなう
・チームのコミュニケーション
・ファンとのコミュニケーション
・クライアントのやりとり
・緊急時の連携 の4点について、実際の活用例を交えて紹介しました。

 

たとえば、津波防災の#beORANGEは、最初は一人の仲間に声をかけ、「一緒にこのプロジェクトを始めよう」とFacebookメッセンジャーでやりとりを進めたことがきっかけでした。
そこから次第に仲間を増やし、グループメッセージをたちあげて第一回のMTGへと繋げていった…という裏話や、チームは細分化させ、グループごとにアイコンとグループ名を設定し使い分けているといったコミュニティづくりの中での活用術もご紹介。

また、クライアントさんとのやりとりにもFacebookメッセンジャーをつかうことで、迅速かつラフに会話ができ、より深い話ができているというような現場での気付きについてお話しました。

 

 

最後のプレゼンテンターは、岩手日報社の鹿糠さん。
自身もあの日、大船渡で被災をされながら、事実を伝える記者としての仕事を全うされていたというお話。

また、岩手日報社では当時、「家族の安否が知りたい」という県民の切実な願いを叶えるため、避難所をひとつひとつまわって手書きで張り出されていた名簿を記者が撮影し、そのデータの入ったUSBやSDカードを事務所に運んで、部門関係なく総出でテキスト化をして紙面で伝えるということを行っていたそうです。
さらに被災して命を失ったかたを追跡取材し、そのかたの人生に迫る特集もされています。

 

 

そのように悲しみのなかにも、まっすぐに人と向き合ってきたからこそ、「次の災害から、人々を守る」というミッションをもっています。

そして着々とプロジェクトを発足し、震災犠牲者の行動記録をまとめた「忘れない」というサイトを発表されました。


<忘れない>
http://iwate.mapping.jp/index_jp.html

 

また今後展開予定の「命の伝言板」というアナログとデジタルを融合した安否確認システムについてもご紹介いただきました。

 

 

続いて、登壇者によるパネルディスカッションにも参加させていただきました。発言について抜粋してご紹介します!

 

(今回パネルディスカッションのファシリテーターをしてくださったFacebookJapanの山口さん)

 

鹿糠さん「東日本大震災の発災直後、現地ではインターネットがつながらなかったので、SNSは使えなかったのですが、ただ被災地の外のつながりを生むという意味では広がりがあったと思います。支援のコミュニティを構築したり、市民が声を発したり、その後の災害がありましたが、どんどん広がる可能性があるなと思いました」

 

すずか「Facebookさんに新しい機能をおねがいするとしたら、たとえば被災直後のストレスや悩みを吐き出せるように個人が特定できない範囲で使用できる掲示版のようなコミュニティがあれば、相談しにくいことでも話しあえるのではないかでしょうか。

あとは平時はスキルや時間のシェアやマッチングができ、緊急時には時間を提供できる者・物資を提供できる者などをつなげるようなプラットフォームがあるといいなあと、昨晩妄想していました(笑)」

 

 

すずか「私たちはよく、SNSのようにあたりまえのように日常のなかにあるツールを、”どうしたら防災に使えるのか”という視点でみています。”防災ってこういうもんでしょ”というのを変えていきたいんです。」

まなみ非常のものは非常でしかないですから

 

 

まなみ「もっとフランクに自治体さんとかでもFacebookを使っていけるといいですよね。メッセンジャーのような迅速にレスポンスできるツールは、メールのように定型文のやりとりではないからこそ、意外に深い話もできたりします。もっとSNSが普段から身近な存在になればいいと思います」

鹿糠さん「わたしたちは実際現場にいって調べる”ファクト”に強みがある、一方で地方紙は情報を届ける範囲に限りがあるので、SNSのようなメディアと協力して発信していきたいですね」

 

 

 

 

「防災に有用なコミュニティ」は地域だけではありません。
これから先の時代、「自分」が属するコミュニティはまだ広がり、そのうねりがもっと大きいことを達成することに繋がっていく可能性を改めて実感させていただきました。

 

今回貴重な機会をいただきました、Facebook Japanさん、またオズマピーアールさん、そして一緒に登壇させて頂いた岩手日報さん、本当にありがとうございました!

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