ヒールをはかないという防災
オシャレにヒールは欠かせないけど…
女性らしさを演出してくれる「ヒール」のある靴。
足を細く見せてくれる効果もあり、毎日欠かせないという人も少なくないのでは?
でも、同時にヒールだと「走れない」「長時間歩けない」ということはありませんか。
ヒールの高いかわいい靴は、気分も上がるもの。
…しかし、緊急時はいつくるかわかりません。
その靴で、10階分の階段下りられる?10キロ歩ける?
もし20階建てのビルで被災をしたとしたら…、という場合を考えてみましょう。
多く帰宅困難者が一斉に帰ろうとして道路や歩道が多くの人で埋まると、
警察・消防などの車両が速やかに現場に到着できず、救助・救命活動に支障をきたすため、
実は、身の危険がなければ「むやみに移動を開始しない」のが原則。
安全な場所にとどまることが必要です。
落ち着いたあとでも、エレベーターが動いているとは限りません。
発災時は、階段で1階まで下りることが必要になります。
内閣府中央防災会議では、統計上のおおまかな定義として、
帰宅距離10キロ以内は全員「帰宅可能」、
10キロを超えると「帰宅困難者」が現れ、
20キロ以上は全員「帰宅困難」としています。
もし、おうちまで10キロ以内だったとしても、
地震が起きた街(しかも満員電車並に混雑)を、
ヒールのある靴で10キロ歩くのは、どんなに慣れた靴でも大変なはず。
おうちから10キロ以上離れていた場合、むやみに徒歩で帰宅することは推奨されていませんが、
一時滞在施設まで歩いたり、振替の輸送機関を途方も無い時間待つことが想定されます。
ちなみに、首都直下地震が起きた場合、昼12時に地震発生の場合都内で約390万人、
1都3県計で約650万人の帰宅困難者が発生するといわれています。※
決してひとごとではありません…!
ノーヒール生活のすすめ
防災ガールからの提案。
それは、ヒールにこだわらずスニーカーでもいい日は変えてみたり、ぺたんこパンプスにしてみたり…
新しいオシャレ・何か起きても大丈夫なオシャレに変えてみませんか?
毎日のオシャレが防災・減災につながります。
とはいえ、お仕事上や自分のファッションのこだわりでヒールは履いていたい!という方に
おすすめなのが折りたたみができるフラットシューズ。
長時間歩くことを想定するともちろんスニーカーが一番ですが、
ヒールよりは長時間歩行することができます。
バッグや会社のロッカーに忍ばせておきましょう!
しかも、このフラットシューズ、なかなか便利で防災観点だけでなく普段からかなり使えます。
例えばわたしは、結婚式にお呼ばれした時、フラットシューズで式場に向かい、
近くになったらヒールの高いパンプスに履き替えてます!
慣れない靴で、かかとを痛める日々からサヨナラできました☆
また、車の運転をするときや旅行のときにも便利です。
しかし、折りたたみフラットシューズのなかには、靴底がとても薄いものがあるので要注意。
ある程度、靴底が厚いものを選ぶことで、デコボコのある道や長時間の歩行も安心です。
おすすめのフラットシューズをご紹介
スーツ派の方は、こんなフォーマルなデザインのパンプスはいかがでしょうか。
リボンも高級感があって可愛い!
こちらはどんなお洋服にもあう、主張しないブラック。
リンク先には花柄のデザインもあります!
中敷きも可愛くて、細部までこだわっています。
カジュアル派におすすめなのは、ボーダー柄のこちら。
デニムにピッタリですね。色違いのレッドもかわいい。
毎日毎日、防災を意識するのは難しいもの。
普段の生活のなかに、取り入れやすい習慣やモノからはじめてみませんか。
それも立派な「備え」です。
※http://www.bousai.go.jp/kaigirep/chuobou/senmon/shutohinan/1/pdf/shiryou_2.pdf
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